2011年10月30日日曜日

建築、アートがつくりだす新しい環境 —— これからの“感じ” 東京都現代美術館

東京都現代美術館の企画展プレス内覧に行ってきた。

東京都現代美術館北側のネオンサイン


ふと思ったのだが、東京都現代美術館(MOT)は少々箱が大きすぎるのではないだろうか? 通常MOTでは、企画展を2つと所蔵作品を展示するコレクション展を1つ、合計3つの展覧会を平行して開催している。なおかつそれぞれの展覧会スペースはかなり広い。

考えてみれば現代美術の大規模な展覧会を同時に3つも開催するのはかなり大変である。ただ開催するだけで目一杯になってしまい、細部まで目が行き届かなかったり、企画が中途半端なままの見切り発車を続けざるを得ない。いまMOTはそんな状態に陥ってしまっている、という気がしてならないのだ。

今回の「建築、アートがつくりだす新しい環境 —— これからの“感じ”」展も、やっつけ感満載である。しかも、展覧会の共同企画者として妹島和世、西沢立衛両氏が参加しているのだが、展示作品のなかに彼らの関係者によるものがてんこ盛りだったりもする。

まぁ、そうであっても関係者の展示作品自体が展覧会で紹介される価値のあるものならいいのだが、そうとは思えないものばかりなのだ。

建築の専門家やわりと詳しい方たちなら、建築模型などが展示されているからそれなりに楽しめるのかもしれないが、現代アートを期待して行くならお薦めはしない。

評価☆☆☆(3/10点)